口だけと言われることは、プラスに捉えていい
何か新しい目標を立てて、やり始めたとき。
ふと、誰かに言いたくなる瞬間はないだろうか。
「〇〇を始めたんだ」
「今日で3日目なんだよね」
友達や親など、親しい人にほど言いがちだ。
自分でも不思議なくらい、決意したことを誰かに共有したくなる。
返ってくる言葉はだいたい決まっている。
「がんばれ」
「続くといいね」
応援してくれているようで、どこか距離のある反応。
期待しているようで、実はそこまで期待していない。
そして時には、ズバッと言われる。
「お前はいつも口だけだよな」
「どうせ今回も続かないでしょ」
この言葉は、想像以上に心に刺さる。
やる気があった分だけ、しんどい。
「やっぱり自分はダメなのかな」
「やったところで意味ないのかも」
そうやって、自己肯定感は簡単に下がっていく。
他人から見れば「また言ってる」だけ
冷静に考えれば、他人から見た自分はこうだ。
「口だけのやつが、また何か言ってる」
残酷だけど、これは事実でもある。
人は、他人の挑戦にそこまで興味がない。
だが、ここで一つ問い直したい。
口だけと言われて、何が悪いのだろうか。
目標達成に必要なのは「周りを固めること」
よく言われる話だが、
目標を達成するためには「環境づくり」が重要だ。
周りに宣言すると、
やめたくなっても「言ってしまった手前」がブレーキになる。
誰にも言わずにやるより、
継続しやすくなるのは事実だ。
ただし問題がある。
目標が高ければ高いほど、
すぐに成果は出ない。
続かずに終わることもある。
そのとき、こんな感情が湧いてくる。
「他人を騙した気がする」
「自分を騙してしまった」
それが嫌な記憶として残り、
次に口に出すのが怖くなる。
それでも「口に出す」ことが大事な理由
それでも、はっきり言いたい。
口に出すこと自体は、間違いじゃない。
たとえば、
- TOEICで〇点以上取る
- 筋トレを続けて体を変える
- 新しいことを始める
最初からできる人なんて、ほとんどいない。
口だけでいい。
今は実力が伴っていなくてもいい。
それでも、人に言ってみてほしい。
なぜなら、人は
自分を一生騙し続けることはできないからだ。
「やる」と言った以上、
心のどこかで帳尻を合わせようとする力が働く。
変化は、時間差でやってくる
その力は、すぐには形にならない。
1年後かもしれない。
5年後かもしれない。
だが、何かのきっかけで
昔決めた目標を思い出す瞬間が来る。
「あのとき、こんなこと言ってたな」
「結局、やらずに終わったな」
その悔しさが、
次の一歩を生むことがある。
人は、過去に口に出した言葉に
何度も引き戻されながら、少しずつ変わっていく。
口だけだった過去は、無駄じゃない
口だけで終わった経験は、
失敗ではない。
それは、
変わりたいと思った証拠だ。
何も考えていない人は、
目標を語らない。
何も変えようとしていない人は、
口に出さない。
だから、口だけと言われた自分を
必要以上に否定しなくていい。
まとめ|今は口だけでもいい
今はまだ、結果が出ていなくてもいい。
今はまだ、口だけでもいい。
大事なのは、
「言葉を捨てないこと」だ。
口に出した目標は、
いつか必ず行動に変わる。
だから今日も、胸を張って言えばいい。
「やるつもりだ」
「変わりたい」
それは弱さじゃない。
前に進もうとしている証拠だ。


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